桃パフェから、だしの位置づけを考える

こんにちは。

日本の誇る食文化「だし」のバトンを繋ぐ

だしみらい」の鳥居 つぐ代です。


フルーツパーク富士屋ホテルの『カフェ ベラヴィスタ』で

季節のフルーツパフェをいただきました。

桃パフェから、だしの位置づけを考える

このパフェを、毎年密かに楽しみにしているのですが…笑

①旬の新鮮で美味しい桃がたっぷりのっている

②アイスクリームとソースは桃を引き立てるほどの甘さでバランスが良い

山梨までパフェを食べに行く理由は、こんな感じでしょうか。


もしもこのアイスが甘すぎたり、見た目も派手な濃い味のソースを使ってたとしたら、

桃そのものの繊細な美味しさが、影に隠れて埋もれてしまいかねません。


実はこれ、お料理にも同じことが言えます。

流通網が今ほど整備されてなかった頃は、

場所によっては新鮮な肉や魚は手に入りにくく、

食材を長持ちさせるために塩蔵したり、

鮮度が落ちてしまった素材の味をごまかすため、

調理方法も砂糖や醤油の濃い味つけにしたりしていました。


しかし流通システムが発達した現在では、新鮮な食材が手に入ります。

また冷蔵庫の一般家庭への普及も手伝い、その状態を長く保てるようになりました。


せっかく良い食材が手に入るようになったのですから、

調理方法は、あくまでこの新鮮な食材を主役として行います。

食材から出るうまみ・風味を活かすべく、味付けはなるべく薄味に。

そして、足りないうまみを補う程度の「だし」を使います。


ここでいう、足りないうまみを補う程度の「だし」とは、

イメージしやすいのは、かつお節・昆布・シイタケ…これらの「だし」でしょうか。


「だし」は濃いほど良い、というものではなく、

この桃とアイスクリーム・ソースとの関係のように、

食材と「だし」、そして調味料とのバランスが大事。


料理するって、その駆け引きが難しくて、また面白かったりします。

素材の持つうまみ + だし + 調味料 = 100点の美味しさ、を目指しましょう。


それでは
だしと食の文化を発信する
鳥居 つぐよでした☆

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店名

だしみらい

住所

〒416-0948
静岡県富士市森島451-5

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不定休

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